和風BGMでよく使われる楽器たち

― 日本らしさを奏でる伝統の音 ―

和風BGMの魅力は、どこか懐かしくも新しい「和」の響きにあります。
ここでは、そんな音の世界を形作る代表的な和楽器をご紹介します。

静けさや余韻を演出する【弦の音】

箏(こと)

箏(こと)

ゆったりと流れる13本の弦の音が、静けさや品のある雰囲気を作ります。自然や心の内面を描きたいBGMにぴったりです。

琵琶(びわ)

琵琶(びわ)

語りかけるような響きが特徴。歴史ある情景や重厚なドラマ性を持つ場面に深みを与えます。

三味線(しゃみせん)

三味線(しゃみせん)

歯切れのよい音で、江戸の粋や祭囃子の活気を演出。テンポ感のある和風BGMによく合います。

胡弓(こきゅう)

胡弓(こきゅう)

弓で奏でる繊細な音は、寂しさや優しさを表現するのに向いています。しっとりとした情感を加えたい時に。

自然や精神性を感じさせる【竹の音】

尺八(しゃくはち)

尺八(しゃくはち)

息遣いを感じさせる音が特徴で、禅や山の風景、精神世界を表現するのに最適です。

笙(しょう)

笙(しょう)

ふわっと包み込むような和音が、神聖な空気感を生み出します。浮遊感のあるBGMによく使われます。

篳篥(ひちりき)

篳篥(ひちりき)

力強くも哀しみを帯びた音色。重厚な和風メロディに欠かせない存在です。

龍笛(りゅうてき)

龍笛(りゅうてき)

空を舞うような音が特徴で、幻想的な場面や儀式的なシーンに最適です。

神楽笛(かぐらぶえ)

神楽笛(かぐらぶえ)

穏やかで神秘的な音が、古式ゆかしい雰囲気を作ります。神事や古代の風景描写に。

篠笛(しのぶえ)

篠笛(しのぶえ)

軽やかで明るい音色。祭りや田園風景など、懐かしさや賑わいを出すのに適しています。

法螺貝(ほらがい)

法螺貝(ほらがい)

山伏や武士の出陣を思わせる深く力強い響き。荘厳な場面で使われることが多いです。

鼓動や高揚感を与える【打楽の響き】

太鼓(たいこ)

太鼓(たいこ)

力強く迫力のある音で、祭りや戦のシーンに欠かせません。BGMに迫真性やテンションを加えます。

鼓(つづみ)

鼓(つづみ)

柔らかい音色と間(ま)の妙が魅力。伝統芸能や感情の余白を描く音に適しています。

拍子木(ひょうしぎ)

拍子木(ひょうしぎ)

場面転換や開始の合図によく使われる音。BGMのアクセントやリズムのきっかけに効果的です。

かね・すず

かね・すず

金属の澄んだ響きが場を清めるように響きます。祭礼や祈りのBGMに静けさと輝きを添えます。

その他の伝統楽器も個性的な存在

和風BGMには、大正琴一絃琴二絃琴など、他にも多様な和楽器が登場します。
それぞれが独自の音色を持ち、映像や空間演出に彩りを添えています。

これらの楽器が織りなす豊かな音の世界が、私たちの心に響く「和」の美しさを表現しているのです。

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